2024-06-03

最近よく耳にする間違った敬語

あくまで私個人経験に基づくものであり、お前の周りだけだろと言われたらそうかもしれないのだが、とても気になる敬語の間違いがあるので書き記しておく。

それは

「○○さんが△△していただいた」

という言い方である

こう言われるとき、どうやら大抵は「○○さんが(自分に対して)△△してくれた」という事が言いたいらしい。

でもそれはおかしい。していただくというのは謙譲語であり、謙譲語というのは動作主体がへりくだっていることを表すものである

からこの場合「○○さん」が動作主体であり受け手自分であるから相手をへりくだらせる」という事になる。

「参れ」とか「申せ」って言っている古典の帝とか時代劇の殿様みたいなもので、物凄く尊大表現になってしまう。

からそれがおかしいとすると「○○さんが△△していただいた」と聞くと「○○さんが(◇◇さんから)△△してもらった」という意味なのかな、と勘違いする。

例えば「同僚の○○さんが取引さんの◇◇さんに△△していただいた」という文ならば理解できる。話の流れとして(◇◇さんから)という部分がすでに共通認識になっていて省略されたのかな、だとしたら私が聞き逃したのかな、と考える。

しかしその後の話の続きを聞いてみるとどうもそういう事ではなく、結局前述の間違った敬語の使い方になっているだけだったと分かるわけである

敬語100%完璧に使いこなすのは相当に難しいし、話している中で言い間違えてしまうことはもちろん私もある。

しか上記表現動作主体が誰なのかさっぱり分からなくなるという大変危険な間違いにも関わらず、複数の人が使っているのを何度も耳にしている。

これは果たしてどういう理由なのだろうか。主語と述語が一致しない話し方をしてしまう人というのは一定数いるとよく言われるが、そういう人が頑張って敬語を使うとそうなるという事なのだろうか。

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