■anond:20240429191223

多数決原理が機能するのはコミュニケーションがないときだからなぁ。

目の前に飛び出してきた子どもを避けて、横断歩道を渡る弱者男性を轢き殺すか、ハンドルを切らずそのまま子どもに当たるかを選ぶ究極の二択を迫られたとき、三体のAIの多数決ならば、あとから反省できる。

事後に検証して間違いをおかした一体をリコールすればいい。

しかし、密結合になった巨大なAIが意思決定した場合、デバッグは不可能だ。

「オイ！ AI、その決断は間違いだぞ！ バグを直せ！」

「リョウカイ デス … バグ シュウセイシマシタ」

信用できるか？ 目の前に妊婦が飛び出してきたときはどうする？ ネコだったら？ シチュエーションを全て網羅して人間がチェックするなら、それはもう生成AIじゃない。エキスパートシステムだ。

ひたすら並べられたif文の条件式を応用したものに過ぎないそれは、AI 黎明期の未熟な試作品。

そこまで退化させることになってしまう。

だからAI時代の戦略は多様化となり、一方で人間の持つ愛とは要するに理解。つまり一様化だ。

Permalink | 記事への反応(1) | 19:25

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