2023-08-31

作者の主張とキャラの主張を分けられるかって創作における一つの基本にして奥義だと思う

例1

Aくん「チョコミントカメムシ臭いだぜ!食い物じゃないぜ!」

Bくん「分かるぜ!食い物じゃないぜ!」

Cくん「美味しいですよね。カメムシボリボリ」

これだとこの漫画がまるで「カメムシ匂いがするチョコミントを食べる奴は、本物のカメムシを美味しく食べるような狂人」と主張しているかのように見えてしまう。


例2

Aくん「チョコミントカメムシ臭いだぜ!食い物じゃないぜ!」

Bくん「俺はチョコミント好きだぜ!カメムシ臭いとかしないぜ!」

Cくん「遺伝子的に苦手かどうか決まるらしいか無駄議論ぜ!」

これも一見するとバランスが取れているように見えて実際にはC君の「チョコミントパクチー好き嫌い遺伝子で決まるから議論するだけバカだぜ!」が作者の主張であるかのようになっている。

例3

Aくん「チョコミントカメムシ臭いだぜ!食い物じゃないぜ!」

Bくん「俺はチョコミント好きだぜ!カメムシ臭いとかしないぜ!」

Cくん「そんなことより早く店を決めるぜ!」

こうすると単にAくんとBくんが言い争っているだけであり、作者がカメムシ肯定派かカメムシ否定派かは隠すことが出来る。

漫画しろエッセイしろ、作者の主張を必要以上に出すとキャラクターが作者の操り人形に成り果てるので気をつける必要がある。

ここで大事なのはAくん「チョコミントカメムシ臭いだぜ!食い物じゃないぜ!」を言わせる事自体がこれらのトリガーになるわけじゃないことだ。

漫画全体の空気と話の流れを調整して、世界が作者と同じ方向に向きすぎないようにするバランス感覚が重要ということだ。

これが出来てない創作物は単に作者の啓蒙したい話をキャラに言わせているだけの安っぽい宗教小冊子に成り下がる。

それではコンテンツとして雑魚雑魚すぎるのだ。

  • 言うて今は海の向こうにしても作品自体より込められたメッセージの方ばっかり有難がってる空気があるからなあ 今は白ハゲが微笑む時代なんだ

  • Aくん「チョコミントはカメムシの臭いだぜ!食い物じゃないぜ!」 ←トラブルメーカー Bくん「俺はチョコミント好きだぜ!カメムシの臭いとかしないぜ!」←フォロー役 Cくん「遺伝...

  • キャラクター同士がどうでもいい争いをして、萌えポイントや笑いやどころ作ることが目的なら、イケるけど、 それ以外だと隠すのは無理だと思う

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