2023-05-05

凄く愚かな小学生だった私の話

小学校コロコロコミック少年ジャンプを持ち込んだ同級生たちがいた。

もちろん見つかったら即没収環境だった。

かれらはトレーシングペーパーも持ち込んでおり、休み時間マンガをなぞって必死に複製を作成してそれぞれの家に持ち帰っていた。部屋に飾ったり交換したりするのが流行っていた。

私は自分が賢いつもりで、コピー機を使えば簡単に複製が作れるのにばかだなあ、って思っていた。

愚かだった。

そもそものはなし色のついた紙でできている雑誌のページを当時のコピー機につっこんでもうまくきれいコピーできない。補正なんてものはないのだ。時代的にまだガリ版刷りを先生が使っていたこであるデジタル化はまだ先だ。

やってみてもいないのに簡単にできる気になっていたのである

また、価格的に考えると当時のコピー機を使わせてもらえるサービスはもう一冊購入してばらすより高価になりかねない。ページ数にもよるが。

愚かなのは、手を動かしもしないで、お金計算もしないで馬鹿にした自分である

その上彼らは必死に線をなぞって練習したおかげで目と頭と腕と指の訓練になっており字はうまくなるしキャラをかけるようになるしでたくさんのことを身につけていた。

私は何も身につかなかった。

まりにも愚かだった。

今でもまだだいぶ愚かだ。でも一応なんでも新しいものは試そうとしている。

だって手を動かさないでわかったつもりになる失敗は小学生でもうやったから。

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