先月足を骨折してしばらく歩けなかった。
それでもどうしても行かなければという買物に出かけた時、生まれて初めて車椅子を使った。
そこは大きなショッピングモールでベビーカーも多いし、バリアフリーも進んでいるんだろう。
そこで貸し出ししてくれた車椅子は想像していたよりずっと動かしやすかった。
押されなくてもひとりで動かせるし、なんなら座ったままで楽だし、これなら車椅子も悪くないなと思ったんだが、それはとても甘い考えだった。
いつも行ってるセレクトショップ。
ベビーカーは超えられる店の入口の段差も、車椅子は超えられない。押されてやっと超える段差、自動扉のこれっぽっちの段差が超えられないのか。
店の中はベビーカー対応していて通路は確保されてるからじっくり見ることはできても、車椅子で入れる試着室がない。
支払いをしようとしたら店員から「ここにカード差し込んで下さい」と言われたんだが、カウンターが高くて車椅子の目線からでは“ここ”がどこなのかが見えない。同行してくれた家族がカードリーダーを引き寄せてくれたから支払えたんだが。
衝撃だったよ。
イレギュラー対応できるように介助頼める人がいればOKだから。
それできないなら来るなってこと。
客扱いされてないんだっての、どこへ行ってもこんな感じで味わうんだろうな、車椅子のユーザーは。
と思った。
凹みつつも必要な買物を次々と済ませて、最後に寄った店でも「カードをこちらに差し込んでください」と言われた。
あーまた届かないよと思ったら、
たった5センチ。
前に押し出しただけ。
なんという神対応。
また買う、絶対買う
いつもより物分かりよくしてないとかさ。
なんでこんなとこにいるんだという目に耐えるとか。
そりゃ外に出なくなるなと思ったわ。
いろいろと反省したよ。
当事者になって初めて分かる辛さと優しさがあるよね
東京は地方でコミュニケーションに悩んで逃げてきた人が多いから親切にすることが大きなお世話と解釈されてやってはいけない行いの一つなんだってな 5cm差し出すのは多分東京だとす...