2023-02-09

[]NY連銀総裁12月のFOMC金利予測「依然非常に妥当見解

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は8日、今年の金利動向を見通す上で昨年12月連邦公開市場委員会(FOMC)予測は依然良好な指針だと述べた。また、インフレを鈍化させるため、数年間は金利を景気抑制的な水準に維持する必要があるかもしれないとの見解を明らかにした。

  12月公表されたFOMC参加者予測中央値によると、政策金利2023年末までに5.1%に達する見通しで、今年あと数回の利上げが行われる可能性を示唆している。

  ウィリアムズ総裁ニューヨークで開催された米紙ウォールストリート・ジャーナルイベントで、「需給バランスを取り戻しインフレを低下させるために今年すべき行動という点で、依然非常に妥当見解に思われる」と述べた。

  フェデラルファンドFF金利先物市場は、この発言が伝わった後、より高い金利水準を織り込んだ。

  FOMCは先週の会合で0.25ポイントの利上げを決め、FF金利誘導目標レンジを4.5-4.75%とした。ウィリアムズ総裁は今後の利上げ幅として0.25ポイントが「適切に思える」と述べたが、同時に追加利上げペースは今後のデータ次第だとも言及した。

  金利は「かろうじて景気抑制的な」領域に入っているに過ぎないと発言インフレ率が高止まりする、あるいは金融環境が緩んだ場合は、政策金利を十分に景気抑制的な水準まで引き上げる必要が生じ得ると述べた。

  「インフレ率を確実に2%に戻すため」、十分に景気抑制的なスタンスを「数年間、維持する必要があろう。その後、時間をかけていずれは、より通常に近い水準に金利を戻すことができると思われる」と語った。

  これとは別に米連邦準備制度理事会FRB)のクック理事は同日のワシントンでのイベントで、「利上げはまだ終わっておらず、金利を十分に景気抑制的な水準に維持する必要があると考える」と発言

  その上で「今は比較的小幅なステップで行動している」とし、「これにより、われわれには景気に対して速いペースで取った行動の効果を見極める時間が得られる」と述べた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-08/RPRNKDT0AFB401

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