原作もジブリ版も観たことないからかもしれないが、まぁ、これと言って嫌う理由もなくかといって褒めるでもない普通の映画だった
互いに夢を追うという過去の恋人との約束に囚われ、物理的にも才能的にも恋人との距離を感じている中、うまく行かない現実に苦しむ主人公が夢は諦めないけど過去と決別し、等身大の自分として夢を追い直す
といったストーリー
まぁわかりやすいし、夢を追う原動力だと思っていた彼の存在が実は枷だったという展開もありきたりではあるが、大抵そこで彼と別れた主人公が現実に帰るところを心新たに夢を追い続けるという展開は希望のある終わり方で良かった
のだが
なぜよりを戻す?
帰ってくるなよ
イタリアに骨を埋めろよ
おそらくこれはジブリ版のファンへのファンサービスというより配慮なのだろうが、ラストシーンは完全に蛇足だった
それで全てぶち壊しされたまである
ただ、とりあえずラストシーンは主人公というか宮崎駿の妄想ということにして、その前のシーンまでを本編として普通の映画という評価を下した