ちょっといいようになってきたらいろんなやつが盛り上がっていろんなこと言い出してくる。特に金を握ってて現場から離れてるやつほど好き放題言い出す。あの、それ誰やるの?
下手にここで踏ん張らないと確実に失敗すると思って頑張れば頑張るほど、弱いから必死なんだとか、こいつやりがいあるからなと仕事が増える有様。こちらの仕事なんかいつでもやめさせてもいいんだぞというシバキで強引に増えた無駄な仕事をやらせようとする。
そのくせ時間はどんどん短くなる。思いつきで増えた仕事も含めてな。あと、僕知ってるんだ、それで引っ掻き回されて失敗されたら、色々言い出してたやつはみんな逃げて俺が全部悪かったことにされて、出来もしないのに偉そうなこと言いやがってみたいな世界の敵として扱われるんだ。
まあ、一人で頑張ってたほうがいいのだが、あいにく自分自身ののテーマも金がかからないってわけじゃないのでな。それ一つ買うたびに懐具合考えながらと、どうせまた良くなってきたら引っ掻き回しが始まるんだという思いが頭をよぎる。
メディアで起業だスタートアップだとこの地獄から遠く離れて遠吠えするピエロ共が叫ぶ。腹が立つ。そのくせ表面的にはニコニコしてないとならない。
ほんとお絵描きやちょっとしたゲームだとか、音楽とかやってるやつが羨ましいと思う。まあ、競争は激しいのはわかる。サブカル作ってる人たちもこちらがやってることを言えばそんなすごいテーマ羨ましいとかいうのだろうけどな。
なんて悪趣味な人形遊び、誰もまともではいられなかったのか。ああ彼らは、かくも愚かだったのだ。暗闇の向こうで謎のピエロが嗤ってる。