たとえ話をしよう。ここは読み飛ばしてくれて構わない。
あさり入りの味噌汁と、野菜入りの味噌汁を提供する店があったとする。
現状それぞれレシピが分かれていて、鍋も分かれているため売れ行き次第で作り足していくという方式だ。
なので、売れ行きを読み違えると不足したり余ったりしてロスが生じる。
この売れ行きの"読み"の精度はスタッフによってばらつきがあり、出来る人と出来ない人とでロスにも差がある。
そこで新しい運用法として、先に具の入っていない味噌汁を1つの鍋で作っておき、後から具を入れて提供するという方法を提案したい。
レシピの分岐点を後半に設定することによって読みの精度が低い人でもロスが少なく提供が出来るという算段だ。
(このたとえ話では、両フロー共での味には差がなく、味噌汁全体の売れ行きは考慮しないものとする)
と、こんなこと説明せずとも「2パターンのものを作る場合は分岐点を後半に設定したほうがラクだし、ミスも減るよね」という効率化へ提案でも大体の人は納得するのだけど
上の文章でいう”読みが鋭い人”、つまり"出来る人"は、「私は現状で問題ないので方式は変えないで欲しい」と効率化を阻んでくる。
そりゃ~、お前はいいかもしれないけどさあ…。全体を見てくれよ…。
出来る人も出来ない人も出来るようになった方がチーム全体としては良いのだが"出来る人"にとってはインセンティブが無いので頷いてくれない。
"出来ない人"に対する想像力がまるでないのだ。
いわゆる"出来る人"は自分では優秀だという自負があることも多いので従わせるのが難しい。「ちゃんとやれば出来る」とかいうのはただの根性論なのだが、そこに気付いてない人も多い。
せやなー それに、みんなができるようになると自分の優位性がなくなるのも問題だろうな もし効率化に協力したとして「お前は前のやり方でもできたのに、協力してくれてありがとな」...
じゃあ読みの鋭い人だけ残して、センスの無い人はクビにすればいいじゃない で成功したNetflixという企業が出てきたことで、読みの鋭い奴に合わせる方がいいんじゃね?と思い始めてい...
元増田は、こういう自分に自信があるバカがキツいねって話だと思うんですけど…
キツいけど、そういう人に合わせろ(ついていけない奴がやめろ)って思い始めた経営者も増えたし尚更大変やね、って話