2021-12-04

割りに合わないリスク

リスクとチャンスは渾然一体で明確に分けることは難しい。しかし「低リスクなのに大きなチャンスがある」または「高リスクの割にはチャンスが小さい」といった仕分けはある程度可能だと思う。このうち後者の『割りに合わないリスク』について色々と思うことがある。本人が本人の意志判断で割りに合わないリスクを背負うことは否定しない。二親等以内の身内の場合は口を出したい気持ちはある。でも他人のやることについては否定しない。だけどだけれども、『割に合わないリスクを(他人に)背負わせる行為』については、やっちゃ駄目だと思っている。それは道徳的に許されない。しかし『割にあわない』の判定が難しい。解釈次第で「挑戦しないことこそリスク」「今の時代それはリスクではない」などどうとでも言える。その言説にも正しい部分はあると思う。価値観は人それぞれある。結末も人それぞれ違う。でも他人人生を大きく左右するアドバイスを行う時は、世間一般価値観から大きく逸脱しないアドバイスをするべきだと自分は思っている。加えてもう一点。無自覚無責任なことをいうのも駄目だけど、相手への負の影響を自覚したうえで退路を絶たせ自分利益へと誘導する行為もっと良くない。しかしこの両者の区別も難しい。表面上はどちらも純粋気持ちから応援しているように見える。非常に厄介。うーん。あんまりネガティブなことを言うと僻みだと思われそうだ。僻みが1ミリもないと言えば嘘になる。そういう後ろめたさがあるから自分も「応援してます」という態度を取らざるをえない。どうせ他人人生だし、物分りの良い大人として振る舞った方が世間体も良い。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん