あなたには情熱がありますか?私にはありません。なんとなく生きています。なんとなく秋が来て、なんとなく働いて、なんとなくビールを買って、なんとなく寝ています。なんとなく増田に書き込んで、なんとなくはてなブックーマークを覗きます。なんとなく人生。
ただ、一つだけ大事なものがあります。でもそれは言えません。大事すぎて、誰にも言えないのです。どうせ否定されるから。今まで色んな人に言いました。でもほとんどの人は肯定してくれません。だから私はそれを一人で抱えています。増田にすら書けないかも。ボッコボコにされるだろうから。
そう言えば聞いてください。私の住む町には餃子の王将があります。すごく狭い王将なので、そこの生餃子を時々買って帰ります。家で焼くのです。一人で二人前食べるとすごくお腹いっぱいです。そしてビールを飲みます。美味しい。美味しいけど、何かが足りない。何が足りないのでしょう。一人だから?いや、一人でもいいのです。寂しさもあるけれど、気楽ですから。
ただ…。その大事なことが気になります。一生この思いを抱えたままでもいいのです。そのままこの世を去ってもいいのかもしれません。ただ、最後の一瞬。最後の一瞬だけでもいい。その人に会いたい。できれば、握手をしてもらいたい。その人と触れ合ったという瞬間を自分の人生に残したいのです。
結局書いてしまいました。私には想う人がいるのです。その人と出会って、私の人生は変わりました。生きていても仕方ない、そう思っていた私でしたが、その人と出会って、本当に、生きていてよかったと心から思えたのです。そんなこと、自分に起こるとは思えませんでした。婚活とか、そういう次元ではない出会いが私に起こるなんて、思いもしなかったからです。
けれど、その思いは叶いません。もう連絡も取れないからです。嫌われたのです。でもいいんです。相手にも想う人がいるのです。私にはどうしようもできません。
ただ、私はこうやってなんとなく生きていますが、その人を想う気持ちだけは本物で、私の生きる源泉で、私をこの世に繋ぎとめるものなのです。そんな感情がこの世に存在するとは思いませんでした。
マディソン郡の橋という映画があります。あの映画は互いが永遠に死ぬまで思い合う話でしたが、私は一方的な思いです。でも、それでも幸せなんです。不思議です。苦しいけど、幸せ。情熱とまでは言えないけれど、決して消えない火が私の心の奥底で燃えています。そんな感情がこの世にあるのです。本当に、知りませんでした。