叔父が死んだ
認知症で行方不明になっていたが1ヶ月後に白骨化した状態で山中に転落した車から発見された
父は飄々としていた
取り繕っているとかそういうのではなく、慣れているようだった
死んだのは3番目
それより上はみんな亡くなっている
まぁ、ということは次は、っていうことだ
もちろん確定しているわけではないしもしかしたらここから20年以上長生きするのかもしれないが
その時が近付いているんだろうな、という気はしている
そして自分もいつかそうなるということだ
翌年は5年生として参加して
あんな感覚でいつかは自分もあの棺桶に入ることになるんだろう、と想像してしまう
それは悲しむためではなく、いつか卒業する在校生として必要なんだ
この思いは文字で伝達できない
昔の人との繋がりが強く、宗教観が強かった時代は葬式という儀式を通じて
皆が死と向き合い、あるいは極楽浄土という幻想を夢見て最後まで今を生きたのではないか
死ぬのが怖い