緊急事態宣言も出たし、東京はかなりヤバいことになってるしで、ついにこの地方の住民も危機感が出てきたのか、店が少し暇になった。帰宅ラッシュ時の混み具合はさして変わってないし、ピークを外した時間帯に家族連れとマスクしない民がわざわざ来店するのも変わらないけど。でも、21時過ぎに幼児を連れてくるお客様はいなくなった。
Aさんが注目している外国人のお客様が来店。そのお客様は何人なのかよくわからないのだが、何か羽振りが良さそうなのと日本語をよく理解している(喋るのは苦手らしいが)のとで、一体何の仕事をしているのか、Aさんは気になるのだそう。
そもそも、「日本で働いている欧米人以外の外国人=貧しい」というのが、ものすごい偏見だけれど……。
Aさんに注目されている外国人のお客様は私のレジのところにやって来て、公共料金の支払いを数件していかれたのだけれども、払込票が全て会社名義であることから、そのお客様は経営者だということがわかった。
海外で起業した日本人が世界中にいるように、日本で起業する外国人というのもまたいるのである。ということが、Aさんには衝撃だったらしい。
鬼滅の刃のお菓子の新商品が入荷。新アニメ合わせで、煉獄さんが消えた代わりに宇髄天元がメンバー入り。宇髄天元パッケージの菓子を手に取ったAさん、
「なんか、今度のヤツは地味ですね」
なっ! ド派手と祭の神に、なんてことを!!