先輩が在職してた頃からこっそり付き合ってたらしいすよ皆びっくりすわーと後輩は言う。
反射的に「そうなんだ!おめでとう」と返した。
後輩に「おめでとう」と言うのも変だけど、まあそういうもんだ。
悪い様には思ってませんよアピールだ。
いやーめでたい。
いや、めでたいなんて1mmも思っちゃいなが。
しょうもなさすぎて笑ったわ正直。
Sが入ったチームは成果は普通な割に崩壊しがちだった。同じチームになった女性の先輩は休職した。後輩は休日のオフィスでよく泣いていて、異動希望を出した。
周囲がボロボロ倒れてく中、頑張る奴という風に見えるようで上司の覚えや関係ない人間の評判は良いけど、一緒に仕事した人間は嫌な感情をもってる奴だ。
Sとは別のチームだったが深夜残業中によく、あいつは使えないコイツはダメだという話を一方的に聞かされてた。日中に顔を合わせてる人間をよく言うわと思ってた。
端から見るに、Sは自分が2人分頑張って周囲の人を封殺して仕事させない奴なのだ。
勝手に評価した使えない奴やダメな奴に囲まれて仕事してる奴が、結婚で私生活まで同じように周囲を固める。
しょうもないコメディみたいな仕事の仕方してる奴が、私生活でさらにしょうもないコメディを重ねようとしている。
笑ってしまう。
いつまで続けるんだ、それ。