妾って書くといかにも金持ちの一握り世界の話だが、もっと露骨に「本妻ではない女」はいっぱいいる。そもそも人間以外は本妻なんて立場はないようなものだしな。本命じゃないなんて可哀想!それなら独り身の方がいいじゃない!という誇り高い意見はともかく、彼女らは少なくとも『自分の子(しかもおおむね好きな相手の子)』というかけがえのないものは手に入れてるわけだ。育児という行為を負担とみなすか宝物とみなすかの価値観はそれぞれだが、人間も動物であるので我が子を得たいという人は割と多数派である。人間以外なら生きるすべてといっても過言ではない。そういう意味ではガチの「ゼロ」にはならない。勿論種だけつけて逃げた男よりは損しているといえるが、子孫を残せない男に比べれば選択肢があるだけいい。短期的に見ても、なりふり構わずいけば一晩の遊び相手位は好きな相手と寝れる女と、近づくだけで嫌がられる男じゃ差がありすぎる。弱い男はマジモンのゼロを味わう。一方で弱い女は上述の通りゼロということはないのだが、強い女はいくらちやほやされても子供ほしけりゃ出産の負担からは逃れられないから強い男と比べたら完全に得とはいえない。男のみがゼロサムゲームで生きており、女は完全な得もない代わり完全な損もない。