クリスマスの時期になると4°Cのネックレスがどうとか、プレゼントに関するあれやこれやが毎年話題になる。
そんなTLを見ながら、自分のちょっと忌まわしい過去について考えていた。いや忌まわしいは言い過ぎたけど。
新卒で入社した会社の7つ上の先輩が私の初めての彼氏だった。優しくてマメでとても良い人だった。
付き合い始めて初めての私の誕生日が迫る中、欲しいものを聞かれた私は自転車を所望した。
だが彼はそれに良い顔をしなかった。
彼はプレゼントは何か記念になるような、ずっと残るようなもの(恐らく腕時計とか)を希望して欲しいようだった。
今思えば彼のその気持ちも分かるのだが、その返答を聞いた私はショックだった。
プレゼントはもらう本人が欲しいと言ってるものをあげるものだと当たり前に思っていたからだ。
当時あまりお金がなかった私は欲しいもの=生活に役立つもの、だった。
だが彼からしてみれば、生活に役立つものが欲しい=お金が欲しい、と言われているような感覚だったのかもしれない。
(彼は少しロマンチストなところがあったということを踏まえて、これらは私の予想でしかないということは付け加えておく)
彼は私に初めての誕生日プレゼントにふさわしい、ずっと思い出かつ記念になるようなものを望んでほしかったのだ。
当時の彼の年齢まで年を取った今になるまでそれを理解してあげられなかったのは申し訳がなく、少し後悔もしている。
だが当時の私は彼の理想を押し付けられてるようで、しかしそれを上手く言語化もできず数年間モヤモヤし続けることとなった。
彼と別れて以降もたまにこのことを思い出して何が正解なのか、正解はあるのか、意味もなく思考を繰り返している。
皆様方におかれましては良いクリスマスイブイブをお過ごしください。では。