とても小さく、足が悪いようで、
いつもひょこひょこ歩いてる。
夜も8時を過ぎた頃、仕事終わりに、
暗い夜道をひとりひょこひょこ歩いて帰る。
量からして一人分。帰って夕食にするのだろう。
しょうがなく働いてる。
そんな風に見える。
「哀れ」とは、この人のためにあるようだ。
痩せていて、背は高そうだ。
「そうだ」というのは、彼は車椅子だ。
だから正確には判らない。
その彼は、いつも車椅子を片足で漕いでいる。
片足は動くようだが、手は使わない。
買い物はしてるのである程度は動くようだが、
車椅子を漕ぐ力はないのかもしれない。
けど押してくれる人はいない。
いつもひとり、片足で車椅子を漕いでいる。
緩やかな坂でもかなり辛そうだ。
なぜ電動式を使わないのか。
支給されないのだろうか。
そんな力の入らない手で、
トイレやベッドへの移動はどうするのだろう。
そんなことを思いながら、
自分を振り返る。
俺もいつか、彼らの仲間入りをするだろう。
ただひとり、ただ食べるために
ぼーっと生きていく。
そしてひっそり死んでいく。
そんな俺から警告する。
諦めるな。
人に興味を持ち、人を愛せ。
ブサイクだ金がないだ?
そうではないだろう。
家族とは友人とは、そんなことではできてない。
大丈夫だ。お前にもできる。
古いも新しいもない。
金を稼げるわけではない。
無償で助け合える人。それを作れ。
そしてお前も、その人を助けろ。
こっちには来るな。
まだ間に合う。
がんばれよ。
ああっ、もう出るッ! ぁあ…小田急線っ、湘南急行、唐木田行きが出ますうっ!! プウーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!おばあぁ〜ちゃゃん!!、乗って下さいッ!!...
一人で自活している存在を自分と同列以下に並べるな
たぶん二回りも上の先輩や上司にこういう話されたらお前の後悔をこっちに押し付けんなって思う けど、若い頃マジで頑張っとかなきゃいけないのは本当のことだよな