彼の専門分野はよくわからない。最近ハマり始めたらしい漫画もよく知らない。それでも勉強や趣味をとことん突き詰める姿を見るのが好きで、知らない単語が並んだツイートも読んでしまう。
勉強熱心で、自分の考えをしっかり持っている頭のいい人。尊敬してる。そんな彼だからこそ、ドジを踏んだって日常ツイートをたまにしているのが余計愛しいと思えた。垣間見える人間らしさが好きだった。共通のジャンルが好きなオタクとして好き に加えて 人間として好き と思ってしまった。
彼とはリプライを交わしたことがない。いいねは互いに送る…たまに。空リプは1度きり。
私は彼に興味津々だけど彼が私に対して抱いている興味はごく弱いものだと思う。それでも、少しでも、彼にとっては私という「人間」への興味じゃなかったとしても、興味がないってことよりは全然いい。彼からのレスポンスがある度にとても嬉しい気持ちになっていた。
彼の生を感じると嬉しかった。彼に生きていてほしいと思った。
でも彼が死にたいって言った。曲解すれば彼に「死んでもいいよ」って言うような仕組みがあるらしい。
死んでもいいわけがない。死んでほしくない。
そう思ったって私は赤の他人で、彼に会えるわけでもない。彼が抱えている経済的、社会的な悩みを解決するなんてもちろんできない。私は自分の人生を生きるのに精一杯だから。
これまで話したことないのに急に死なないでとか言って気持ち悪いと思われないかな。
私が、赤の他人の私が「死なないで」って言ったところで、それで彼を引き止められるんだろうか。むしろ怒らせてしまったりしないかな。私がさらに彼を病ませてしまったらどうしよう。
生きていてほしいという気持ちってどうやったら伝えられるのかな。伝えたところでそれが何になるんだろう。