こうして手紙を書くのは、いつぶりでしょうか。
昔、バイトしながら小さなメモで、密やかにやりとりをした日々がなんだかどうにも懐かしくて。
それと、君にオススメされた、ヴァイオレットエヴァーガーデンに感化されて。
本当に、おめでとう。
何年経っても、ずっと変わらずに明るくまっすぐな君がどうにも眩しくて仕方ないです。
そして、そんな君ならきっと、太陽のように暖かな家庭をきっと築くのでしょうと、そう確信をしています。
思い返せば、君といる日々は、なんと鮮やかで彩りに満ちたものだっただろうか。ずっと、ずっと、私はあなたに助けられてきたのだと思います。
人生どん底だった時代の私にとって、あなたは唯一差した光であり、救いだった。
私は、あなたのそばにいたくてずっと、ずっと嘘をつき続けてきました。
あなたが笑ってくれるような人になりたくて、
だから、あなたに見せてきた「私」とは、何もかもが嘘だらけです。
背伸びをして、誇張をして、本当のことを隠して。
そういう嘘ばかりで固めたような、そんな人間でした。
こんなめでたい日に、こんな罪の告白を聞かされるのかと思うと、自分が陥れておきながらどうにも、君が不憫で仕方がありません。
君は、知らず知らずのうちに、きっとたくさんの人を救っているのだと思う。そんな、君に救われたひとりとして、君の新たな門出を心から祝いたい。
本当に、本当におめでとう。
そしてまたいつか、会える日が来たとしたら、その太陽のような笑顔をまた見せてください。
もし、もし出来るなら、その時には、嘘偽りのない私として出会えるように、君と並び立てるように私も頑張って生きていきます。
あなたが今日も、明日も、あの日のような笑顔で生きていることを毎日、心の底から願っています。
これまでも、これからも。