2020-08-15

スシローの「お持ち帰りネット注文」は予約サービスではない

回転寿司チェーンのスシローには「お持ち帰りネット注文」というサービスがある(以後、本サービス)。

専用Webサイト店舗と持ち帰る時間指定した後に商品選択して注文すると、

その時間店舗に出向くことで待ち時間なしで注文した商品を持ち帰ることができるというものだ。

スシロー公式Twitterでは本サービスを用いたキャンペーン施策で「予約はお早めに」という言葉を使っている。

だが、本サービス名称および利用規約に「予約」という言葉はない。

参考までに注文と予約の意味合い確認しておこう。

【注文】品種・数量・形・寸法などを指定して製作または送付を依頼すること。あつらえること

【予約】あらかじめ約束すること。また、その約束

サービスは専用のWebサイトを通じて商品の持ち帰りを依頼するものであり、店舗側の都合でキャンセルすることができる。

これは利用規約内の免責事項にも記載がある。

16. 免責事項

(3) 当社が利用者に対し、ご注文を受け付けた旨告知した後、当社の都合でご注文を承れない事由が発生した場合、当社より利用者へ当該ご注文のキャンセルを通知する場合があります

専用Webサイトを通じて商品を注文し、「注文を受け付けました」というメールが届いたとしても、

何らかの理由で注文した一部の商品提供できない場合スシロー側が注文を承らないというケースが発生するというわけだ。

(例:店舗側がお持ち帰りネット注文で依頼された商品在庫量を確認せず、来店者に提供して在庫切れを起こした場合

この場合は本サービス利用者に連絡が行く。幾らか選択肢はあるが、基本は提供できない商品分の返金となる。筆者はこれを複数回経験した)

このように、本サービスは予約サービスではないため、注文をしたからといってその商品を持ち帰られるかどうかは分からない。

また利用規約では、本サービス行為によって得られた結果の損害、損失処理の責任利用者が負うものとなっているため、

注文した商品が売り切れで持ち帰ることができなかったことの責任利用者が負うことになる。

11. 損害・損失処理の責任

(1) 利用者は、利用者自身責任において本サービスを利用するものとし、本サービスにおいて行った一切の行為およびその結果について一切の責任を負うものします。

サービス名称および利用規約から予約サービスではないことは明らかだが、スシロー公式Twitterアカウントは本サービスを使った注文について「予約」という言葉を利用しており、

誤解したまま利用するユーザーが現れて悲しい思いをするのではないかと考え、サービスの内容を正しく伝えるために公開することにした。

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