2020-06-07

振袖ハラスメントに遭った話

万が一身バレした時のために断っておくが、この話に出てくる全員のことが私は好きだ。

日本文化の一部分に対する不満を書いてみる。

簡潔に書くと、30代未婚の私が、弟の結婚式に色留袖を着たいと言ったら身内の反対にあって諦めたという話だ。

私は、「新婦の年齢が高くて場を華やかにしたいなら喜んで振袖を着るけれど、新郎新婦は十分若いし、私はシンプルな色留袖を着たい」

と話したが、理解されず。

やんわりと反対され続けた上に、遠戚からの「振袖は未婚女性の正装です」というLINEを見せられたり、70代のおばが色留袖を着ると聞いたりして(おばの横に並ぶのが憚られて)、断念した。

ここから妄想だが、「振袖を着ないなんて祝う気持ちが欠けている」「なんだかんだ振袖を着れて良かったでしょ(後日)」という空気があるように感じてしまったのも辛かった。

私にとって振袖を着ることは、「披露宴でブーケトスをするので独身女性は必ず前に出てください」と言われるのと同様のことだった。

しろ、ブーケトスは一瞬だけれども、振袖は挙式からずっと着ているわけで、苦痛は大きかった。

独女限定のブーケトスに参加したくない」と言うことと、結婚を祝いたくないということは同義だろうか。違うだろう。私は、単純にハラスメントに遭ったと思っている。

けれども当時は、「これはブーケトスと同じだ!ハラスメントだ!」と主張することは敢えてしなかった。なぜなら、心情を理解してもらえるというよりは、「あぁ‥だから独り身なんだ」と憐まれるだけで、余計に傷つくと思ったからだ。

しかし結局、私の心はずっと傷ついている。だから、ここでひっそり供養しようと思う。

決して誰かを責めているわけではない。言うなれば日本文化ハラスメントされた気持ちでいる。

私が望むのは、着物女性の未婚/既婚をラベリングする文化が無くなる未来だ。

私が今までに参加したブーケトスは、もれなく全員参加で男女も未婚既婚も関係なかった。もし「正式なブーケトスの参加は独身女性のみ!」と硬直化していたら、ブーケトスはとっくに廃れていただろう。

振袖も色留袖も、着たい人が着れるようになれば良い。もしそうなったら80歳の誕生日振袖で街中を徘徊したいwww



でも今のところは、しばらく着物を着たくない。

  • 選択的夫婦別姓の話と少し似てるな。 未婚と既婚で名前を変えたり袖を変えたり。 好きに選べてもいいだろうに。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん