家を買いたいっていうより、誰かが今後住むことになる家の中身を見たい
生涯の中で入れる「人んち」の数って実はかなり限られてるじゃん 俺はまだ20年ちょっとしか生きてないけど、友達の下宿なんかを入れても入ったことのある他人の住居は20もいかないくらいだ いや20はギリいくかもだけど、50は絶対行かん
働き出してからもこれはそんなに増えない気がする 不動産とか電気・水道業界に行ったらまた話は別だけど、今のところその予定はない コミュニケーション能力が低いしソーシャルディスタンスの時代が来そうだから同僚の家に入るなんて機会も全然なさそう そもそも就職できるのか?という問題もアリ
つまり俺にとってじつは自分の住んでるところ以外の住居を見られるのって結構貴重な機会なんだよな
オープンハウスは実際人が住んでるわけじゃないから生活の匂いはないだろうけど、なくても想像はできる 間取りの中に身を置いてみた感覚とか窓から見える景色とかそういうものは十分味わえる
電車の窓から街並みを見てると「この家ひとつひとつに人間がいて思い出があったりするのか…」と気の遠くなるような気分になることがあるじゃない アレにもうちょっと輪郭を与えたいんだよな 家の多様性を肌で感じたいというか 多様性なんてないならそれはそれでいいし
でも俺貧乏くさい見た目の学生なんだよなあ オープンハウスにとってはフリーライダーでしかないわけで、絶対内心ウザがられる
行っていいのかな 家というものを見たくて来ました!とか言って… よくないよなー ああ…