2020-04-29

確率の話に置き換えるとこの話を決して笑えない人は多い。

サイコロのような比較確率がなだらかなものだと誤解を招きやすい。

例えば、新型コロナの死者数を確率化してみようとする。

以下の数値は一つの例で、実際の新型コロナの傾向を表すものではない。

ここに確実に陽性がわかる検査キットがある。

今目の前には10万人の人間がいて、それぞれ全員に同時に検査を行ったら1万人が陽性になった。

その1万人を入院させて2週間療養を行ったところ、100人肺炎でなくなってしまった。

このとき、新型コロナウィルスの死亡率は1%となる。

では、新型コロナウィルスの死亡率は1%だと言って良いのだろうか。

答えはNO

なぜなら、この時点で新型コロナの死亡率が1%だというのは過去事実に基づく指数しかいからだ。

あくま過去事実分析した結果に1%という指数が導かれただけに過ぎず、この1%は未来約束するものではない。

例えばこれが、世界シミュレーションするコンピューター上の話だとする。

それならば未来を1%と予測することは可能だ。なぜなら彼らは命令に従うことしかできないからだ。

しかし、実際の世界においては、自分たち過去の実績しか知ることはできず、もし未来過去の実績を覆すような数値が観測されてしまえば、変わるのは事実ではなくて確率しかないのだ。

確率の話をするときに、過去から算出された指数しかないものを、さも未来に必ず当てはめることができる数値だと信じ込んでいる人は少なくない。

未来予測するために使われるので誤解を招きやすいが、確率とは観測できた過去出来事を表す数値でしかないのだ。

この話にきょとんと首をかしげている人がいるとするならば、その人は確率のことを理解できていないと言っていいだろう。

ここで元増田の速度の話に戻ってみる。

速さとは、どれほどの距離をどれほどの時間で移動できたかによる過去の話でしかない。

未来において参考になる数字ではあるが、未来約束する数字ではないのだ。

決められた速度通りに移動することができれば、結果としてその通りの速さになるだけで、速さが未来約束してくれるものではない。

これがコンピューター上のシミュレーションの話ならば別だ。彼らは命令がなければ動けないからだ。

このことを理解せず、速度とは未来約束してくれるものだと思いこんでいるのであれば、到底元増田の話を理解しているとは言えないと断言しておこう。

速度とは、あくま過去事実に基づく指数であり、自らが時間をかけて距離を移動したときに初めて決定づけられるものだ。

anond:20200427223840

  • >速度とは未来を約束してくれるものだと思いこんでいる 素敵なフレーズだけど、誰もそんな話してないよ??

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