27歳、初めての彼女。高校生の頃から顔はカッコいいと言われていたけど、女の子に言い寄られても好きになれず、好きな人が居ても振られ、気付いたらこんな年になっていた。
友人に紹介されたのは29歳の美人で、自分でも驚くほど恋に落ちた。恋というものが良く分からないけど、男の人が女の人にアプローチする理由とか、たぶんこんな気持ちなんだろうな
というのをこの年齢になって学んで、人生も悪くないなと思えるようになった。
実は自分は13-19歳まで、精神病(強迫性障害)だった。だったというのは本当は正しくない。傷が塞がっても跡は残って完全に治らないように、精神も一度病むと治らない。
親に相談できなかったので、薬や病院に頼らず自己流で治した。結果、常に自分の思考を観察する『癖』みたいなものでその病気に対処するようになった。
少しでも自分の思考に強迫的なものが見られたり、一貫性が無かったりしたとき一旦感情や思考をリセットする為だ。
恋は病気だと思う。具体的に言えば強迫性障害とパラノイア的な執着、様々な病気が絡み合って、でもそれは生産性があるから病気とされていない。
相手を好きだと思う感情、性欲の感情。それは凄く強迫性障害の時と似ている。キスして夢中になっている時、ふと「何やってるんだろう」と思ってしまう時がある。
相手の事を見つめてぼーっとしている時に「それは正しい感情なのか」と思ってしまう自分が居る。
感情が高ぶった時に、勝手に感情や思考がリセットされてしまう。過去の失恋等も相まって、感情がごちゃごちゃ、というより、全てリセットされてしまう。
実際、こういう突然の冷めみたいなものは誰にでもあると思う。自分が気にしすぎなのかもしれない。
でもその冷めてしまった時に、相手が自分を熱く見つめてくるのを感じると凄く罪悪感を感じる。自分の死んだ目がバレないだろうか、そう思ってるうちにまた恋愛に沈んでいく。
自分も、恋愛も強迫性障害も同じ病気と思うタイプだが この客観的視点を持たないタイプからは責められるので深入りしないようにしている