好きはlikeのほうだけど、ある意味じゃloveだったかもしれない。
吹奏楽部で同じパートだったから、いつでも一緒だったし、絆は深かったと思う。
本当はやめさせられたんだと言いたい。
「受験の為だ」
途中で辞めたのに、彼らの心に、確かに僕が存在していたことがすごく嬉しかった。
駄弁っていたら、件の後輩が通りがかったから、僕はそいつの名前を呼んで手を挙げた。
そうしたら、彼女はこちらをチラリとも見ずに、早足で行ってしまった。
少しうつむいていたから、何か思うところがあったのだろう。直感的にそう思った。
原因はわからない。
途中で辞めて、裏切ったからか。
4年経った今でもネチネチと考えている。
辞めなければよかったか。
僕のことをどう思っているのか。
今では知る由もない。
きもい。