2020-02-23

予算法的根拠も人手もない

現在厚生省無能だ、何を考えている、とバッシングするのが流行っているが、実際にはよくやってると思う。

ただしそれには絶対条件が付く。

予算も、法的根拠も、人手もない中で」よく頑張っているということだ。

実際こういう状況で取られる手段は限られている。

そもそも国家公務員に限らず、平常時の時点で公務員バリバリと削り続けてきた上に、予算もろくについてない、法的根拠も少ないという中で、取りえることは限られている。

毎日平時ですでに、労働基準法無視の勤務体系で働いている公務員が、いざ有事になれば、破綻するということは誰もが指摘してきた。

あれほど、公務員の人数を増やし、いざという時に備えないと破綻するといわれてきたのに、結局、東日本大震災後、給料は減らして人員は増やさなかった。

無能無能だと連呼するのはいいが、そこには予算法的根拠も人手も足りていない慢性的官僚公務員いじめがあったことを無視して言うのはフェアではない。

検査するにも人手がいるし、防疫を行うにも人手がいる。

専門的な知識を身に着けようにも2年で担当を変えられる現在の人事ではなかなか育たない。

官僚無能というか、危機に弱くしているのは、日本人公務員しばきが長すぎたかなのだが、せめて人員危機管理部門では専門家育成のために確保すべきなのだが、危機が実際には無駄扱いして真っ先に削られる。

PCR検査しろしろ、と言われるが、あれは機械が高いうえに、やれる人間も限られている。

じゃあ「なんで検査できる人間機械を大量に用意しなかったんだ?」って話でしょ?

しろ率先して削っておいて、いざという時に「どうしてできないんだ」ってそりゃ予算人員を削ったからに決まってるじゃん。

危機管理の時には結局人間予算ものをいう。

人と予算が少ないからできません、ということがたくさんあるということをすぐに忘れる。

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