お互いの家を行き来したり、駄菓子屋行ったり、他の友達も交えてたくさん遊んだし、一番の親友だった。
5年生だったか6年生のころ、いつものように一緒に学校から帰っている時、
増田くんの真似してやろっか?
と言って、変な顔をされた。そんな顔してないと言ったが、よくしてるよ、ほらっ。と、しつこくその変顔をされた。
あまりにもしつこかったので、思わず頭をひっぱたいてしまった。友達は泣き出した。痛かったのではなく、いきなり叩かれたことを避難された。
と言われ、その子は去っていった。
親友に手を上げてしまったことが悲しく、その後泣きながら家に帰った。
絶交だといった時のその子の恨めしそうな目が、脳裏から離れなかった。多分、人生で感じた初めての罪悪感だったのだと思う。
次の日学校でその子にすぐに謝りに行ったけど、無視された。それでもしつこく謝り続けたけど無視された。それでも謝っていると、だんだんその子もニヤニヤし始めた。
あぁ、許してもらえたんだと、とても嬉しかった。
ただ、その変顔の理由が分からなかったので、冷静に確認してみると、
増田くんはよく鼻の下をすごく伸ばしてる顔してるんだよ、変だよすごく、
と言われた。自分では気がついていなかったけど、鼻炎持ちだったので鼻がむず痒いときにしていたクセだったようだ。
後で鏡を見て確認したら、確かに変な顔だったので、意識してクセを直すようにした。
その友人とは中学を卒業するまで、ずっと仲良しだった。部活も陸上部で一緒になり、自分は長距離、友人はハードルを得意にしていて、共に切磋琢磨した。