当社はソフトウェアを介して人様にサービスを提供している小さな会社だが、あのナントカ部の部長として1年前に入社したおじさんがスゴイ。
最初は経歴がすごいとおもった。なんでこの人うちに来たんだって思ったけど、社長曰くいっぱいお金出したらしい。なるほど小さい会社だし天下りではなさそうだと失礼なことを思ったのを覚えてる。
そしてその経歴で培われたのか天性の才能か、おじさんが出す数々の儲けのアイデアで世界的に名前が売れだしてどんどん会社の業績も良くなってる。発想がGAFA的と言うか。転生者に翻弄される異世界の住人の気分だった。入社時にアイデア出しとして社員が集まってブレーンストーミングをしたが、それは「みんなで俺たちのサービスを良くしていこうぜ!」みたいな儀式的な意味合いが強かったと思う。そう思えるくらいおじさんはアイデアを出しそれを具体的な計画へと落とし込んでいった。
元々おじさんは開発者としてかなり実績出してた人なので開発のこともちゃんと分かって発言する。あと別に俺普通に仕事してるだけなのにやたらおだててくるし、いい気分にさせてくれる。給料もなんか上げてもらった。俺はおじさんの神輿に担がれるままだったのになあと思いつつありがたく頂戴した。
この前おじさん経由で世界的に有名なサイトの運営会社の元社員が入ってきた。この兄ちゃんもスゴイらしい。今の所酒の席で話しただけだけど話の内容が濃い。年下なのにいろいろ勉強になる。あのサイトの膨大で綿密な記事はこの兄ちゃんみたいな人で構成されてんだなって納得した。関係ないけど「ねんみつ」だと思ってた。「めんみつ」なのね。
見返すとおじさんスゴイくらい言ってないな。まあ守秘義務ってことで。