デザイン一新するのはいいけど元のテイストは残して欲しかった、何でイタチをハムエッグからあんな平凡顔に変更した。
憎めない悪党感が激減だ。
あと最初にもっとどろろ両親の武士に家族を殺された憎しみをはっきり際立たせてほしかった、今後のどろろとイタチの関係との対比としても大事だろう。
あと無惨感が大分と薄い、原作では戦と飢饉で多くの人が餓死して生きて餓鬼のようになった人々がその肉を食らう、父親も我を忘れ肉を喰らいたくなるが妻子に泣かれて耐えるからこそどろろの「地獄ってこんなとこかい?」「もっとマシなとこだ」が映えるのに、戦で死んだ兵隊の死体から食料を集めるマイルドな描写では薄味過ぎる。
牛車に乗った奥方からどろろへのほどこしの食べ物を「せっかくだがおかえししますぜ、人が餓死している時にうまいものを食ってるのはおまえさんたちさむらいだけだ」と突き返し殺される父親も、因果応報で自分が殺した武士の生き残りに殺される展開になってる。
一番引っかかったのは母親が寺で粥を施してもらうシーンが、侍になったイタチから施してもらうシーンに変更になった事だ。
父親が極限の飢餓でも受けず死んだものを、貰いに行く母親にされていたのが嫌だった。
多分脚本家的に子供の為にプライドを捨てて、食べ物を食わせるためになりふり構わないのが親だろう的な気持ちがあったんだろうな。