とはいえ家の断熱性能というのは、住んだ後に実感できることです。
そのため今の住宅業界は、見栄えだけをよくして、買った後のことを軽視するハウスメーカーが有利な状況です。
そこで、欧米から遥かに遅れてようやく日本も住宅の性能基準を2020年に義務化すると発表してきました(省エネ基準適合義務化)。
ところが。
これが見送りになったようです。
普通は住宅の性能を担保できないような業者は市場原理によって淘汰されるものだと思います。
ただしこれは消費者に適正に判断できる情報が与えられていて初めてできることです。
結局、家の温度環境の良さは一見しただけではわからないため、みてくれだけを良くして購入者を騙す会社が今後も有利になってしまいます。
自販機でペットボトルの水を買ったら、中味は水道水だったって感じですね。でも水として売っているので嘘はついていません。
一応、省エネ基準に適合するかを“説明する”ことが義務付けられるようですが、家の見た目だけを良くするような会社が果たしてどんな説明をするのでしょうね。