自分自身が中間管理職の立場になり、まさにその通りだと痛感した。
元来自分自身が「人のやっていることや教科書などの『お手本』をマネしながら習得する」ことが多かったためか、そもそも人は何かを一方的に詰め込まれてもあまり身にならないものだという認識が強い。
それに、小さな子供ならいざ知らず、職場にいるのは最低限高校を卒業した「社会人」だ。
よくも悪くも皆自我があり、ポリシーがあり、得手不得手もある。
「育つ」のに役立ちそうなことを可能な限りたくさん提供することこそが、管理職の人員に対する責任であると考える。
まっさらな紙とペンを渡され、さあ何か書けと言われても急には書けないものだが、まずはとにかくペンを走らせてみないことには前に進まないことは確かだし、書きづらそうならばテーマを与えるなり、ボキャブラリーを授けるなり、役立ちそうなことを提供することが管理職に求められることであろう。
…と持論を並べてみたが、結局のところこれは方法論にすぎず、どんな方法であれ人員がレベルアップしてさえくれればいいわけで(というかレベルアップしなければ無意味なわけで)、そもそも人材育成法について議論すること自体がおこがましいことのような気がしないでもない。