2018-08-23

私には恋人がいる

30を過ぎて、このまま独りで生きていくんだろうと思っていたところに恋人ができた。趣味を通じて知り合い、デートを申し込まれ意気投合し、付き合うようになって数ヶ月になる。

私は、長く恋愛を遠ざけて生きてきた。デブスということもあるし、自己肯定感に乏しいこともあるけど、一番の理由は「自分の足で立てるようになるまでは、恋愛をしないでいよう」と決めたことにある。メンタル病気を持っていることもあり、依存してしまうことや逆にはねのけてしまうことが怖かったのだ。うまく他人に甘えられないくせに、自分のすべてを見てほしい、わかってほしい、背負ってほしい、そうしたこと恋愛に望んでいた。こんな状態恋愛なんてしたら、相手を傷つけて壊してしまう。それはしたくなかった。だから、私は20代の頃に恋愛を遠ざけた。そして、自分メンタルを立て直しながら、独りで生きていくのだろうと思っていたのだ。その矢先に、今の恋人と付き合うことになった。交際を承諾したのは、「もうそろそろ自分の足で立てるようになったかな」と思えたからだ。

遠距離とはいえ恋人のいる生活は、毎日がとても楽しい最初依存してしまうんじゃないか不安だったけど、そんなことはなかった。「恋人がいなきゃ生きていけない」なんて思ったりしないけど、しみじみ「恋人がいてよかった」と噛みしめている。恋人に、自分をわかってほしいとも背負ってほしいとも思わない。ただ一緒に、毎日を過ごしたいと望むだけだ。たまに不安になっても、それを聞いて、認めてくれて、時には笑い飛ばしてくれる恋人に救われている。今まで苦しんできた過去呪いも、恋人は見事に解いてしまった。

私は、たくさんの幸せを与えてくれる恋人に何か与えられているのかな、と思うことがある。それを素直に恋人に聞いてみると、彼は「あなた幸せなのが一番うれしい」と言う。それを聞いて、私もうれしく思う。楽しい、嬉しい、幸せ、そうした感情恋人との間に循環させながら日々を愛おしんでいきたい。

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