外部講師による「成長するために必要なマインド」という題目の講義を受けた。
問題に直面したとき、他責ではなく自責にすることが成長に不可欠だそうだ。
意識高い系だった私は、この講義を受けていた時はすごくギラギラしていたと思う。
この教えを忠実に守っていた。
とは言ってもただの考え方なので、実際に行動に落とし込まないと成長につながらない。
そこで私が辿り着いた行動のは「怒る」ことの封印だった。
怒るということは、自分は正しい、もしくは自分は間違っていない、と主張していることと同義だと思っていた。
自分が間違っていると思いながらも、怒る人なんてそうそういない。
大体のトラブルは、どちらも自分こそが正しいと思いながら怒っているのだと思っていた。
怒るという行為そのものが、傲慢で浅はかで恥ずべき行為だと本気で思っていた。
しかし、実務に入ってみると怒る人はめちゃくちゃ多い。
様々な問題に直面したが、怒っている相手に対してキレること無く、全てグッとこらえた。何事も原因は自分にあると考えて、ただひたすら謝った。
そんな毎日に、愚痴をこぼすことももちろん無かった。自分のしてきた行為を棚に上げ、現状を嘆く愚かなことだと思っていたからだ。
怒る素振りを見せることは無かったが、嫌な相手と対峙した時に真っ先にくる「ムッ」とくる感情は、どうしても封印することが難しかった。
そう思ってしまうのは、反射的なことで仕方が無いことかもしれない。
それでも、こうした感情が湧き上がってくる自分自身がとても嫌だった。
そのうち残業がどんどん増えていった。怒られる頻度も増えてきた。
そして、ベッドから起き上がれなくなった。休職を言い渡された。
自分の人生はもはや失敗だ、もう取り返しがつかないと絶望し、死んでしまおうと何度も思った。
私の何が悪かったのか、今でも分からない。…いや、そう思うことすら自分自身に驕りがあるように感じてしまう。
私はつくづく生きることに向いていない。
えっ、何が悪かったのかわからないって、答えをタイトルに書いてるじゃんw