面談用に用意したものは、いろいろな対処行動を身につけてもらおうと思って、コーピング・ストラテジーみたいな話をするつもりの資料だった。
しかし、つくった資料について、どの部分よりも松本俊彦先生の書籍から引用したフレーズが一番患者さんの反応が良かった。
「この言葉、すごく泣けました。あー、わかってくれる人っているんだ、と思いました」
「困っている人みんなに、みてもらいたい」
と言ってくれた。
ありがたかった。
以下、引用
"直面している問題の解決が簡単ではないことに打ちのめされている人もいるでしょう。しかし、どんな状況でも、今日からできることがあります。
自分を傷つけなくてはならなかったくらい、生きるのが大変だったことを認めること。そんなつらい状況で、自分を傷つけてでも、生きようとした自分を認めること。"
きっと、ほんとうに、よく頑張ってこられたのだと思います。
つらい中、こうして、繋がってくれて、ほんとうによかった。
僕は、ほんとうにありがたく思えた。
引用元の松本俊彦先生『自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド』は、当事者でも家族でも読みやすくて、とても素晴らしい書籍なので、ある種の生きづらさを感じている人、あるいは自傷行為を行う方が自分の近くにいらっしゃる方にはぜひ読んでもらいたい。
みんなみんな、頑張ってるなぁ。
自傷行為があるわけじゃないんだけど、そこまでのげんきがない人に勧められる本というか言葉のようなものはないですか……