2018-05-04

声なき者たちへ

なぜこの社会はこんなにも生きづらいのか?

我々がこのように言うとき圧倒的多数の「普通」の者たちは言う。

それは自己責任だと。

悪い労働環境はお前が技能知識経験を得ようとしなかった結果だと。

愛されないのは己を磨く努力が足りないからだと。

勝者である彼らも努力しただろう。しかし彼らは知らない。恵まれ環境になければそれらを得る努力すらできないことを。

また彼らは知らない。彼らが己を磨いている間、我々は目の前にある脅威に対処するのに必死だったことを。

人は持って生まれもの価値を知るすべはない。したがって恵まれ環境で生まれ、もしくは育った彼らに我々の声は届かないのだ。

我々は怠惰ではない。重い頭と体に鞭を打ち、その時できる最大限の努力をしてきた。

にもかかわらず勝者たちと同じ階級で戦わされ、自己責任の名のもとに搾取される。

こんな理不尽があっていいのか?

少しでも変えたいと思わないか

せめて死ぬ前に一矢報いたいと思わないか

我々が心から嘆くとき、彼らは異分子として我々を笑いものにし、茶化し、排除した。危ない奴だ、変な奴だ、と。

そうして我々は自分から声を失うことを選び、孤独を選んだ。

しかし今、我々に必要なのは社会に響き渡る声である。そしてそれを作るのは多くの仲間だ。

少しでも気持ちがあれば、次なる声を捕えられるよう、自分なりにアンテナを張り巡らせておいてほしい。

そして、我々の声なき声を、勝者の耳から離れさせないようにする方法も、自分なりに考えておいてほしい。

いったんおわかれだ。わたしはいつもそばにいる。

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