ー 藤井六段に纏わる新説 ー
アメリカのとある研究所の
重力波観測装置が、
異常な数値を示した。
研究者の調べによると、
日本の東京の方角から
奇妙な波動が放出されているらしい。
興味を持ったCIAの局員が、
日本で調査を始めた。
「うーん、どうやらこの重力波は日本の中学生棋士のフジイから放出されているようだ」
結局、原因は不明であったが、
手ぶらで帰るのも癪なので
対局の様子を動画に収録し、
本国の研究機関に送った。
数日後、
解析した研究員は衝撃を受けた。
「なに!フジイの周りだけ時間が逆に進んでいるぞ!」
研究員の主張によると、
藤井六段は、我々の時間感覚で言う、
未来から過去に向かって、
移動しているらしい。
行動も全て逆になるため、
本人も周囲も何も違和感は感じない。
出前弁当を食べているシーンは、
本人からすると、口から吐き出して
盛り付けしているのだ。
勿論、将棋についても
自身が勝利している状態から、
初期配置に戻しているだけ。
「世紀の大発見だ!」
研究者はそう呟いたものの、
どうやって証明するべきか
未だ検討がついていない。
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