2018-01-21

西部邁保守思想と誤算

西部邁は本物の保守とかよくいわれるが、思想根本は割とシンプル

要は

人間はそれほど賢くないので、進歩に見えても必ず落とし穴がある。だから変化には慎重に』

ということだ。まあ確かに保守思想の根っこを押さえているともいえるので、本物といえば本物かもしれない

その延長上に、米国進歩的として追従する姿勢への批判があり、近代革新への批判があるわけだが、残念ながら多くの致命的な誤算があった

まず第一に、小林よしのりと組んで保守思想を広めようとしたが、結局は浅薄カジュアル化にしかならず、保守権威主義マウンティングに利用するだけのネトウヨを大量に生み出すこととなった

第二に、米国追従なりが既成事実化してしまうと、変化を嫌う「保守」は簡単に逆転してしまうことを忘れていた

その結果、「保守」のはずの安倍自民党米国追従権化になってしまった

西部の思惑は完全に裏目に出てしまったというわけだ

彼は近年、自分言論無駄だったと述懐していたそうだが、ここまで正反対に進んでしまうと絶望するのも無理はないと思う

  • この人のは徹頭徹尾「思想のための思想」でしかなかったからなあ 大半の人は「で、それで何かが良くなるの?」という部分を求めてるわけで、それを用意できなかった思想は右左関係...

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