西部邁は本物の保守とかよくいわれるが、思想の根本は割とシンプルだ
要は
『人間はそれほど賢くないので、進歩に見えても必ず落とし穴がある。だから変化には慎重に』
ということだ。まあ確かに保守思想の根っこを押さえているともいえるので、本物といえば本物かもしれない
その延長上に、米国を進歩的として追従する姿勢への批判があり、近代や革新への批判があるわけだが、残念ながら多くの致命的な誤算があった
まず第一に、小林よしのりと組んで保守思想を広めようとしたが、結局は浅薄なカジュアル化にしかならず、保守を権威主義とマウンティングに利用するだけのネトウヨを大量に生み出すこととなった
第二に、米国追従なりが既成事実化してしまうと、変化を嫌う「保守」は簡単に逆転してしまうことを忘れていた
この人のは徹頭徹尾「思想のための思想」でしかなかったからなあ 大半の人は「で、それで何かが良くなるの?」という部分を求めてるわけで、それを用意できなかった思想は右左関係...