3歳の次男はいつからか「消防士さんになりたい!」「消防士さんになって消防車に乗る!」と言うようになった。
服もはじめてのパンツも靴下もズボンのつぎあても見事に消防車でそろえた。
お出かけといえば消防博物館。
消防署を見かければ大騒ぎ。
長男がそういった小さい子にありがちな夢を口にしなかったこともあって、次男の消防士への熱い憧れがなんだか不思議だし、ほほえましく思っている。
チャイルドシートから落っこちるんじゃないかとはらはらするくらい必死でぶんぶん手を振る。
そんな時、消防士さんたちは、窓を開けて手を振りかえしてくれる。
もう何十回もそんなことがあったと思うが、少なくとも次男がすれ違った消防士さんたちは、手を振るだけでなく、毎回必ず窓を開けてくれるのだ。
それがどれだけ次男を喜ばせることか。
「消防士さんはやさしい!」「強い!かっこいい!」とますます憧れを強くしている。
次男のように消防士にあこがれている子どもはたくさんいると思う。
消防車で走っていればそういった子どもに手を振られることも少なくないだろう。
そして、そうした子どもを見かけるたびに窓をあけて、熱い思いに応えて手をふり返しているのだと思う。
そう思うとなんだか胸が熱くなる。
そういえば、ホームで子ども二人が電車に手を振ると、最後尾の車両の車掌さんが手を降ったり敬礼したりしてくれる。
旅行先で車掌さんが自分のかぶっていた帽子を子どもにかぶせて一緒に写真を撮ってくれたこともあった。
ボタンを押したいと言って泣く長男に特別にボタンを押させてくれたバスの運転手さんもいた。
育児の孤独感に苦しむことも少なくないけれど、ほんの一瞬触れ合ったそんな人たちの想いに慰められたり励まされたりしているなぁと感じるのだ。
見栄えのする職業にだけ憧れを与え続けたら、掃除夫や道路工夫に対してどのような感情を持つだろうか。 職業差別を助長するだけではないのか。 職業ひとつひとつには誇りがあり、一...
道路工夫って 「多くの人から見えるところで」 「いかにも働いているという感じで働き」 「大変そうで」 「周りの役に立ってそうに感じられる」 からだいぶ見栄えがする方だと思うが
囚人服的な見栄え。