2017-10-19

豆腐

豆腐って安いのから高いのまである

自分貧乏舌なのでなんでも美味しく食べられるし、48円で200gの豆腐で満足していた。

職場の先輩に湯豆腐の店に連れて行ってもらうまでは…。

 

寒くなってきましたね。

こんな寒いときにはお湯に昆布出汁を取って絹ごし豆腐を入れるだけで体の芯からぽっかぽか湯豆腐。それに、芋焼酎のお湯割り。

やっぱこれだね。

食事を安くおいしく済ませたい自分にとって湯豆腐水炊きなんていうとりあえずぶっ込んで美味しくいただける料理スターダムで、湯豆腐なんて昆布出汁の素とか、出汁の素とか、コンソメとかがあれば50円もかからない自分にとっては寒い時期のエース料理なんだけど、職場の先輩と京都のほうに打ち合わせに行った時に「ええもん食わせたるわ!」とおごってもらったのが湯豆腐

自分としては普段そんなに油を取っていないので先輩におごってもらうならラメーンとか焼肉とかがいいなぁと思いながら先輩の「ほんとハマるで」と言ってちょっと高級そうな5000円ぐらいする湯豆腐(もちろん豆腐だけの値段じゃなくて天ぷらとか田楽とかがついて)をごちそうになる。

 

うん、豆腐ってスゴイ。

自分普段食べていたのは豆腐じゃない。豆乳を固めただけの何かだ。舌触りがまず全然違う。コシっていうのか、豆腐のくせに噛みごたえがある。まるで柔らかい鶏肉でも食べてるんじゃないかっていうぐらいの噛みごたえ。そのくせ、プツッと噛み切れて口の中にホロホロ茶碗蒸しのように崩れて、広がるのは大豆の旨味。

大豆って本当に畑の肉なんですね」

って言うと先輩に「もっといいコメントしろ」と怒られる。

豆腐がこんだけうまい田楽うまい湯葉うまい天ぷら全然くどくない。焼酎も進む。

異質な体験だった。

今年も寒くなり、湯豆腐を食べてるけども、やはり安い豆腐っていうのは安いんだ。

貧乏舌だった俺の舌はもうあの豆腐を知ってしまい、満足まではできなくなった。

なんとか焼酎を飲んで醤油を大量にかけてごまかす。

また京都行けたらあの湯豆腐を食べに行こう。

  • そこで心が折れるのが凡人で 異人はそこからどうすれば安い豆腐で旨く食えるのかを探求し始める なぜならその行為が楽しいから

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