一つめは理詰めで事実を淡々と喋ってくれて、自分の意見をハッキリと言ってくれるタイプだ
当然意見の食い違いもあって対立もするけど、深く話あえばなぜ違いが生まれるのかもわかり会話に充実感がある
会話に深みがあり、ときに人生観や生き方に少なからず影響を与えてくれる
その反面では「会話を弾ませる」能力には長けていないので、会話の途中で30秒ほど無言が続くこともある
だが、それでいいと思っている
無理に会話を続ける必要はないし、無言まで含めてその時間の流れを楽しんでいる
会話が終わると、「もっと深く考えたいなあ」としみじみと思うようになり、脳が好奇心と満足感で満たされる
もうひとつのタイプは、ただただ空虚な言葉を並べて楽しませてくれる
そのひとは、お笑い芸人のネタを見るように次々と面白いことを見つけて笑わせてくれる
会話に隙はなくて、沈黙する暇も与えず話題を提供し楽しませてくれる
笑って楽しいなと思っていると、ふとした瞬間に友人の話に齟齬や矛盾があると気づいてしまう
話を盛り上げるために、ウソをつく
その会話に密かに隠されたウソに気づくと、僕の顔は笑顔でも心は冷めている
僕の心中は「どれがウソで、どれが本当なのか?」という疑心暗鬼に陥ってしまう
会話が終わり、笑顔で別れても心のなかはヒンヤリした気持ちになる
平気でウソがつけるヒトが怖い
そして、ウソが許されると思っているヒトも怖い
だけど、そんな友人と縁を切る勇気もない
ただ、ウソが怖い