2017-03-17

3月の田舎者

上京して20年くらいが過ぎた。あの日の3月を思い出す。この春上京するだろう田舎者に伝えたい。東京暮らしもっとも変わるのは、

失敗しても大丈夫

になることだ。

私の出身地では、高卒で某大手電機メーカー工場採用されれば「正解」だった。そのため、高卒の子供をもつ親は工場に勤める人に採用の口ぎきを依頼したりした。私はそれが嫌で、自宅から遠い進学校を選び、そのあとはさっさと上京した。母は高卒でその工場に勤めてほしそうだったと思う。父は私が進みたい道を選んで欲しそうだった。錯覚かもしれないが。

上京してからはいろいろ面食らう毎日だったし、失敗は山ほどやらかした。それでもなんともなかった。田舎なら私の中では終わった話でも、まわりが延々口にし続けるだろうと思えて心底嫌になった。

結局、その安心とされた大手工場は数年前に閉鎖され、実家限界集落になり、住民税では公務員給与も払えない自治体となり、道路は補修されず、山ののり面は大雨で崩れたまま自然に帰っていく緩やかな消滅軌道に乗っている。ふるさと納税なんてしたくもない。早く消滅してほしい。

失敗を許さな田舎は、結果的に誰も行動をおこさなくなった。

から上京する田舎者にたったひとつ忠告は、学校仕事が始まる前にSUICA練習を終えてほしい。

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