10年前、私は東芝の労働者と私的付き合いがありました。お世辞抜きにそんなに素晴らしい人ではありませんでしたが、悪い人でもありませんでした。
彼が言うには東芝は本当にロクなリーダーがおらず最悪の企業でした。そんな東芝がこうなるとは想定の範囲内です。疑う余地はありません。無能なリーダーは凋落組織を生み出し、凋落のリーダーがさらに組織を凋落させる。これはあらゆる組織が凋落する際の軌跡です。
東芝の凋落は10年前から兆候がありました。東芝で契約社員として詰めていた知人から「陳さん、当社には多くの契約社員がいる。正社員採用を餌に酷使されるが正社員登用前に因縁つけてやめさせられる。」と言われた時、私は「なんてクソ企業だ。こんな風に人を扱っていては東芝の先は長くないな。」と答えました。
こんな風に辞めさせられ人が多い為、東芝で中途採用の社員がいないのでしょう。話によると東電の約5万人の社員にも中途入社の社員は一人もいなかったそうです。
自社しか知らない、自社にしか適応できない社員の中から誕生した社長が、大きな井の中の一番大きな蛙であり、ガラパゴス島の王者です。
また私は当時システム管理の仕事をしておりましたが、東芝製品だけがやたらと壊れるのです。