僕の知り合いのとある女性(僕の気持ち的には「女の子」と言いたいが、年齢的にはどうだろう?)は、はっきり言うと美人ではない。
正直、あとちょっとバランスが崩れていたらブサイクの領域に入るタイプの顔だと言っていい。
なんというか、タヌキとか鼻が短い犬とかそういった感じだ。
スタイルもすごく良いというわけではない。
大人しいタイプで、本ばっかり読んでいて、声が小さくて何しゃべってるかわからなくて聞き返すことも多い。
おまけに何となく所作がもたついていてたまにイライラするときもある。
僕は元々、快活な性格で目がパッチリしていてスタイルのいい女性が好みだ。
そういうわけで、彼女にはあんまりそういった意味での興味はなかった。
知り合ってから半年以上経って、何かを話しているときに、彼女が初めて笑った。
世の中には笑ったほうが可愛い、真顔のほうが可愛い、どっちもいまいち、どっちも可愛い、の4種類の女性が存在していると思うけれど、
よく、比喩表現で
「パッと花が咲いたような笑顔」というものがあるが、まさにそれを初めて目にしたと感じた。
そうして、抵抗する間もなく恋に落ちてしまったのだった。
ありません はい論破