一話のうちに台詞の吹き出しが相当数あるが、その台詞に非常に多種のフォントが用いられているはずだ。
過去の人気漫画、ドラゴンボールやスラムダンクと比較するとその違いは特に顕著だろう。
私はこのフォントの数の多さにいよいよウンザリしているのである。
少年マガジンでもなかなかの多さ(もちろん連載している漫画次第というところはあるが)である一方で、モーニングやスピリッツ等の成年向けではそこまででもないことから、
少年漫画にその傾向は顕著だということなんだろう(別にワンピースを貶しているわけではない)。女性向けは正直なところあまり読まないので分からない。
台詞のフォントは漫画のストーリーを飾る・盛りたてる・伝えるにあたって欠かせないものであることは重々承知しているし、フォントをシーンや登場人物の感情に合わせて変えることは必要なことだ。
しかしながら、私にはその多すぎる使い分けを目にしたとき、「このシーンはこう読む・解釈するんですよー」と作者と編集者に押し付けられ、馬鹿にされているような気がしてならない。
そもそも私自身がその漫画・雑誌のターゲット層から外れているからそのような安っぽい表現技法が余計に目につくんだ、外野がぐじゃぐじゃ言うでないよ、という可能性ももちろんある。