まだ古い吉田キャンパスを歩いていると,何かの署名活動をしている人に,署名してくださいと頼まれた.京大の構内で政治活動をしている輩がいる,というのは有名な話だったし,ついに遭遇したか,と話を聞いてみることにした.
その彼は,有事なんちゃら法案に反対する署名を集めていると言っており,
「この法案が可決されると,有事の際に,あなたの家が没収されたり自衛隊に使われてしまったりするんですよ! いいんですか!?」
とまくし立ててきた.そこで,
「有事の際って戦争になったりなりそうっていう場合ですよね.そんな状況では個人の財産を守るより国を存続させることの方が重要です.なので構いませぬ」
と申し上げた.
何か反論してくるかと思えば,彼は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして,一時停止.何か言いたそうに口をふるふるさせていたが,数秒待っても無言.彼の顔からは,明らかに先ほどの熱意が消えていた.
これ以上話しても無駄と思い,
と言い残して去った.
友人からも似たような体験を聞いたが,我々の思うところ,やはり彼らは「中身のないバカ」なのである.政治に詳しくない者が少し踏み込んだ質問をするだけで黙りこむ馬鹿者なのだ.
行動力があるのは結構だが,知識を身につけなければただの道化.
件の記事を見て,相変わらずだなと思った次第.
そういう人たちにとっては戦争が起こったあとどうなるかについて考えるだけでも吐き気がする位辛いのに
どういうこっちゃ?