2016-05-05

御柱には観光客は来ない方が良い

三大奇祭

ぶっとい木を曳いて、坂から落として、川越えて、立てる。改めて考えると本当不思議お祭りだ。

綱を曳くひと、地元で参加する人は氏子と言う。

氏子は少ない地域でも五、六千人いる。

氏子でも曳くところにヒエラルキーがある。

柱に近いところは昔からある集落。先端は新興住宅地区だ。

御柱の上に乗る人は貢献度で決まる。喇叭隊やコテ衆、お掃除から初めてどんどん出世していくのだ。

氏子は法被の種類でどの地区かわかるようになっている。

柱は神聖ものなので、法被を着て曳くのが作法

役員が被る帽子というのもある。それさえ被っていればどこでも入れる。

観光客ツアーなんかに参加すると運が良ければ曳くことができる。

最近観光客用の桟敷席もある。しかし高い。しかも柱一本見ての入れ替え制だと言う。

見所はいくつかある。

一番有名な木落とし。ニュースでも良く流れる、丸太に人が乗りながら坂を下るクレイジーなやつだ。

最後まで振り落とされずに乗っていれば漢。福男みたいなもの

丸太の下敷きになると危険

川越し。冷たい雪解け水のなかに棒を入れる。振り落とされて諏訪湖まで流されると危険。今は堤防があるので安全

大曲。直角の角を曲がる。長いので大変。

鳥居くぐり。普通だと潜れない鳥居を傾けたり、斜めにしたり頑張って潜る。

建て御柱。建てる。棒には40人くらい乗り、ごへい(先端の棒)を打ち付けたり、上から餅を投げたり、垂れ幕を下げたりする。

木落としひとつとっても、落ちるまで小一時間かかる。

木遣りを唄い、喇叭を鳴らし、ヨイテコショし、花火を鳴らし、くす玉を割り、やっと落ちる。

興奮する瞬間は一瞬だ。観光客は飽きてしまうだろう。

氏子は知り合いが出たり、お手伝いしたりで大忙し。

ほんと地域型のお祭りだと思う。

今回、前宮の建て御柱規制が厳しくて、朝早くから付いていないと氏子でも入れさせてもらえなかった。

全て安全の為。

桟敷席買っていた人まで入ることができなかったみたい。

家でLCV(ローカルテレビ)を見ていた方が良かった。

数万人の地元民が参加するお祭り観光客が楽しめるのは無理だと思う。

観光客PRはここ何回かすごいけど、

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん