仕事が楽しくてやっているのならまだいいが、そうではなく仕事にも不満しかないような状態らしい。
一時期はこちらも自分を大事にしろ、仕事の手を抜いてでも休息しろと小姑のように言っていたけど、それで事態は改善しなかったし、効果がないのに説教してもお互い嫌な気分になるだけだからやめた。
転職を考えてはと勧めたこともあるが、友人はすでに何度か転職していて、これでも今までの中では残業代や福利厚生の面でそこそこ条件が良いところらしい(そのかわり仕事のやりがいは低め)。
年齢的にも転職回数的にも、次が決まるかどうか分からないのでおいそれと辞められないし、こちらもそれを強く進めることはできない。
いい仕事の口でも紹介してあげられれば良いのだが、自分と友人は仕事の畑が違い過ぎてそれもできない。
あと自分に理論上可能なことと言えば、ルームシェアして相手を養うことくらいだが、そこまでする気はないし相手もそんなの嫌だろう。
要は、こちらに出来ることは何もないのだ。相手の近況を聞くたびに、「大変だね」「もっと良くなるといいね」という空しい定型句を繰り返すばかり。
それでも無いよりはマシだと自分に言い聞かせて続けてきたけれど、そろそろそんな自己暗示も信じられなくなってきた。
友人のことは好きだが、この憂鬱な状態が辛くて最近はあまり会話が楽しめなくて、もういっそ交流を絶ってしまいたい衝動に駆られる。
自分の気持ち優先の勝手な願望で、相手には何の落ち度もないことだから、申し訳なくてまだ実行できずにいるが、この調子だと時間の問題かもしれない。