実家の近くに保育園があった。勿論通っていた小学校の学区内だ。
入学時に配られたクラス名簿にはそれぞれの出身幼稚園も書いてあったけど、その保育園名が書いてある子はいなかった、と思う。
今と違って1年生は給食食べたらすぐ下校していた時代、放課後は暇だから毎日のように友達の家に遊びに行っていたし
低学年のうちは特定の友達というものもおらず、色々な子の家に行った記憶があるけど
どこの家にも母親がいた。
当時は働くのは父親だけであり、母親は家に居て当たり前だと思っていた。
「世の中には両親揃っていても母親が働いている家庭がある」と言うのを知ったのは、小学校も高学年になってからだと思う。
となると、あの保育園に入っていたであろう子はどこに住んでいたんだろう?
公立認可園だし、それなりの人数が入っていた筈だけれど。
学区内ではなくどこか遠くに住んでいて、(職場が近いなどの理由で)園だけあそこに通っていたんだろうか?
街中なので「職場が近いから」という人は多いであろう事も予測される地区だし、
一応この都市の中では地価が高い地区(地方なので大した事はないが)と言われているので、昔は保育園に入るような家庭の子が住める場所ではなかったのか。
今も実家の傍に住んでいる。
自分の子が同じ小学校に入る歳になり、説明会に行って隣にいた親がその保育園の名前を書いていたのを見て思い出した。
今では近所に住む人が多く入っているんだろうか。