アインシュタインの漫才のつかみのギャグで、しゃくれとか言う次元じゃない凶器アゴの稲田君が、「もう、顔、捨てたろかなってね!お台場においてかえろかなってね」って叫ぶようなネタがある。昨日部屋を掃除してたら急になぜかそのギャグ思い出して笑って、んでそのギャグで笑いを取る稲田くんの事を考えた。
そのセリフ、ちゃんと大声でギャグとして成立させられるまでどんな心の葛藤みないなんがあったんかなとか。モテない、気持ち悪がられる、親とか家族とかから心配される、色々あったんじゃないかなとか。もし家族とか友達とかに恵まれて結構あったかい環境で育ってたとしても、自分の外見に対するコンプレックスとか、みんな優しくしてくれるのは俺のことかわいそうやって思ってるからちゃうかとか、疑ったり勝手に自問自答したり運命とか神様とか呪ったり、色々あったんじゃないかとか。こんな気持ち悪い見た目の俺なんか、どうせ誰からも嫌われるし就職も営業とか駄目やし会社もエエとこはアカンやろし、人生もうお先真っ暗やわ!やっとられへんわ!とか。
んでめちゃめちゃ悩んで、悔し涙とか、悲し涙とか、怒り涙とか、涙の海におぼれるほどの涙流して、鬱屈して開き直ってまた鬱屈して開き直ったを百万回ぐらい繰り返した後にできた、あの、「顔、捨てたろかな!」っていうギャグで。それで芸人やっていくって決めて。その覚悟って、実はすげーーー深いんじゃないかって、勝手に想像して、アカン、自分やったら絶対無理やわ、あの顔背負って生きていく覚悟なんかまじ稲田さんかっけーとか、気がついたらめっちゃ泣いてた。34歳でもう結構エエおっさんが。
稲田さんありがとう。Youtubeでアインシュタインの漫才いっぱいみたら、顔だけじゃなくてめっちゃ色んな技もってるなー、努力してるんやろなーとかまた勝手に想像して、笑ってちょっと泣いた。