2015-10-25

ある郊外育ちの悲しみ

とにかく周りに何もない。それはさらに山奥の田舎にしても同じだが、まだあっちの方が救いがある気がする。

郊外にあるのは家だけである。つまり郊外しかないものはないのだ。

当時の娯楽を振り返ってみても、今から思えばホントクソだったなあと改めて感じる。

確かミニ四駆ブームの終わり頃だった。たいていの子供はマシンを買ってもらえたがそれだけで、

小さい小さい自家用のコースすら、ほとんど誰も持ち合わせてはいなかった。

どう考えたって、都会とは遊びの質が違う。

きっと、行きつけの模型屋か量販店にまともなコースがあって、パーツの選択に試行錯誤して、

仲間と情報交換し競い合う、そんな環境だったのだろう。

こっちときたら、肉抜きや塗装すら○○くんの兄ちゃんの手による驚異のオーバーテクノロジーであり、

パーツの選択も適当のものしかもやることと言ったら道路空き地で犬のウンコに注意しつつ走らせるだけである

そんな、文字通りクソみたいな環境より、ずっと楽しいに決まっているではないか。

まあ、もしかしたら都会のお子様は、えっそれ割と面白いかもとか思われるのかもしれないが、

ナチュラル上から目線でそんなことをおっしゃられても、こちらとしては大変困るのである

幸いというかなんというか、今の子供はまだマシだ。

インターネットが通じている限り、パズドラだか妖怪ウォッチだかやる分にはどこでも支障はなさそうだ。

情報リテラシー次第だがまともなものが拾える。

まあ、ポケモンセンター首都圏でやってるイベントに行けないみたいなのは相変わらずだけど。

  • 都内に住んでたってそんな近くにコースなんてねえよ そもそも都心だから、コース置くようなおもちゃ屋は生き残らない 休日にデパート行きたいとおねだりして、なんとか半年に1回く...

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